医の道を求めて

ウィリアムオスラーの言葉

~図書館とは要するに偉大な触媒である~

~プロフェッションの中での栄養と成長とを加速度的につけさせるもの~

 

オスラー博士は、科学者としては稀にみる該博な一般教養を身につけていた。そのことは彼の生い立ちや環境にもよるが、形而上学に造詣の深かった恩師への師事、並びに彼自身の非常な読書力によるものである。忙しい大学生活の間に、いつそんな余分の本を読む時間があったのだろうか―これは彼の同僚の誰もが不思議としたが、実は彼は消灯前の30分間は必ずベッドの中で読書を日課としていたのである。

 

彼は、後年に医学生時代に読むことを勧めたのは次の10種の文献である。

①「新約及び旧約聖書」       ②ウィリアム・シェークスピア

③モンテーニュ「随想録」       ④プリタークの「英雄伝」

⑤マルクス・アウレリウス「自省録」   ⑥エピクテトス「語録」

⑦「医師の信仰」トマス・ブラウン卿 ⑧「ドン・キホーテ」セルバンテス

⑨R・W・エマーソン                        ⑩オリバー・ウェンデル・ホームズ

 

これらは、彼が大学生時代に毎晩床の中で読んだ本の中からとりあげたものであろう。出典:医の道を求めて